仮想通貨のレポート:コインレポート > コンテンツ一覧 > XMR, 基本, 将来性, 特徴 > XMR「モネロ」の基本と特徴・将来性

XMR「モネロ」の基本と特徴・将来性

XMR「モネロ」の基本と特徴・将来性

XMR(モネロ)はエスペランド語でコインを意味し、匿名性の高い仮想通貨として注目されています。もともとBytecoin(バイトコイン)を基に開発された仮想通貨で、リング署名やステルスアドレスと言う仕組みを利用し、匿名性を高めています。

 

そのため決済や送金の際には取引履歴や送金した人が誰だか、第三者から判断する事が出来ない事から闇サイトにて悪用されやすい懸念もありました。

 
 
 

■XMRについて詳しくお伝えします。

 
 

■XMRの基本情報

 

XMR(モネロ)の通貨単位はXMRで、開発組織はMonero Projectになっています。

 

コンセンサスアルゴリズムはPoW(Proof of Work)で初期の発行量は1840万枚でビットコインのような半減期はありません。

 
 
 

■XMRの特徴

 

XMR(モネロ)は3つの特徴があると言われています。

 
 

1.高い匿名性です。

 

アルゴリズムはCryptoNightと言う匿名性に特化したアルゴリズムを採用しており、リング署名とステルスアドレスを活用することで取引履歴からアドレスを特定するのにはほぼ不可能となっています。

 

リング署名とは通常送金する時、個人と個人とで署名して送るために履歴がはっきりと残りわかりやすいのですが、リング署名は複数人でまとめて署名するために受信者側からして見れば、だれが送金をしたのかが特定できません。

 

そしてステルスアドレスについては閲覧用と送金用の2種類の秘密鍵を用意しており、2つの鍵からパブリックアドレスを生成します。

 

パブリックアドレスとは他の利用者に共有されているアドレスを指します。

 

ステルスアドレスは1度送金するとすぐに使えなくなることからワンタイムキーとも呼ばれ、送金するたびに別のワンタイムキーが発行されるために、送金元が誰なのかを特定することができません。

 
 

2.ブロックサイズの制限がないと言う点です。

 

ビットコインは1つのブロックサイズが1MBであるために1つのブロックに格納できる取引データは1秒間に7取引となっています。

 

それに比べモネロは取引量が多くなったとしてもブロックサイズを増やすことができるためどんな状況でも対応する事ができ、多額の取引や承認時間を高速化する事も可能です。

 

取引の承認時間は2分となっており、ビットコインの約5倍の速さを実現しています。

 
 

3.マイニングが容易な点で、通常使っているパソコンでも行う事ができます。

 

ビットコインはASICという専用コンピュータによりマイニングをしていきますが、XMRはCrypto Nightに対応しているために、一般のコンピュータでも可能であることから、誰でも容易にマイニングに参加する事ができます。

 

しかし、最近ではこのXMRの容易なマイニング機能を狙い、他人のパソコンを使ってXMRをマイニングさせ送金させるマルウェアが流行っているために容易な面を逆手に取られることもあります。

 
 
 

■XMRの将来性

 

XMR(モネロ)が匿名性の高い仮想通貨であることから、他の匿名性の高い仮想通貨のDashやZcashと同様に人気が出てきています。匿名性が高い分、国の仮想通貨の規制においてはマネーロンダリングやダークネットで使用されるとして注意を促す流れも出てきています。

 

実際に闇サイトのアルファベイにおいては麻薬や銃器の不正商品を取り扱っているサイトにてXMRが使われてた事もあって、匿名性の高い仮想通貨のデメリットが出ています。

 

ちなみにアルファベイは現在閉鎖となっています。闇サイトにてXMRが使われていても購入者が特定できないことからモネロ側としては難しい立場を取ることとなっています。

 

しかしXMRには人気があることからレートを見ると去年に比べ、約7倍の伸びを示します。さらにマイニングが容易であることや上限がない事で人気は衰える雰囲気が出ていないのが現状です。

 

将来XMRは4月30日においてハードフォークを起こして新しい仮想通貨モネロVを誕生させます。イメージとしてビットコインからビットコインキャッシュが誕生したように新しいフォークコインが誕生するタイプのハードフォークとなります。

 

モネロVは発行上限が2億5600万枚と設定されており、それにより価格のインフレを防ぐことになります。モネロVは多くの仮想通貨が直面しているスケーラビリティ問題を解決するためにmimblewimble実装する予定で、mimblewimbleは匿名性を保ちつつ、ブロックチェーンサイズを小さくする役目をします。

 

モネロVは1564965ブロックでモネロの保有量によって付与されるとされており、付与はモネロの10倍付与される事で今後、モネロを購入する人が増えてくる可能性があることから高騰する可能性があります。

 

先日、LitecoinからハードフォークしたLitecoinCashのように取引所がハードフォークをサポートする可能性は低いと思われますが、XMRの人気はサポートするかしないか以上に保有したい人が多いことが予想されるために懸念材料とは見なされない事と思われます。

 

XMRは今後も人気のある仮想通貨として注目されし続けることでしょう。

 
 
 

■XMR「モネロ」の基本と特徴・将来性 まとめ

 

XMR(モネロ)は比較的容易にマイニングができること、仮想通貨ランキングにおいても上位に位置している事から、長期で保有するのにもメリットがあります。

 

ハードフォークをするようになってから、さらに注目がされているために今後も注目することができる仮想通貨とも言えます。

shutterstock_456119011

スマホのウォレットで仮想通貨を管理する時の5つの注意点

仮想通貨をスマホで管理する際の注意すべき事を5つ、ご紹介します。一つ一つに対して気を付ける事で大きな損失や損害を防ぐ事が...

shutterstock_317403485

中東地域においてブロックチェーン技術が加速・ブートキャンプ・...

仮想通貨やブロックチェーン技術について、規制やコメントが発表している中で、中東地域では加速する流れが出てきています。中東...

shutterstock_336234668

仮想通貨取引を法人の定款・事業目的に入れるには?

仮想通貨の取引を正式に法人で行う場合は定款に入れる内容はどのような内容となりますでしょうか?また定款に入れる必要はあるの...

shutterstock_694513396

仮想通貨マイニングによる新しい募金や社会貢献の仕方

募金のあり方について、ブロックチェーンを活用する動きが出てきています。ユニセフがユニークな寄付の仕方として自宅にあるコン...

shutterstock_212651662

初めてBTCFXを始める初心者へ4つの注意点

「BTCFXで~万稼いだ!」とう声を周りで聞いたことはあるでしょうか??仮想通貨を保有していたらめちゃくちゃ稼げた!とい...

shutterstock_700329394

NASAが宇宙探査機にブロックチェーン技術、研究には助成金

宇宙探査に向けブロックチェーン技術が活用される。宇宙探査に向けて、様々な場所でブロックチェーン技術が使われきています。最...

shutterstock_725694892

サンタンデール銀行、世界初リップルのソリューションを採用した...

スペインを本拠地としているBanco Santander(サンタンデール銀行)が、リップルの技術を利用したブロックチェー...

shutterstock_1049583260

NAGACOINはフィンテックが行ったICO案件

NAGACOINは既に証券取引所に上場しているフィンテック企業が行ったICO案件で、特にビットコイン界のイエス・キリスト...

shutterstock_785121880

ビットフライヤーの本人確認が出来ない場合・再提出の疑問を解消

ビットフライヤーの取引口座開設時に行う本人確認に関する悩みや疑問の解決策をまとめてみました。また身分証の撮影方法を細かく...

shutterstock_1153301125

仮想通貨のパスワードをアプリで管理する事の賛否を検証

仮想通貨のパスワードをアプリを使って管理したり、アプリを使ってパスワードを決めたりする事がありますが実際はどうなのでしょ...