仮想通貨の確定申告をしようかと思いますが赤字(損)をしています。マイナス時はどのような内容を盛り込めば良いのでしょうか?
仮想通貨は利益確定した時点で所得額が決まります
損益が出ている仮想通貨を、利益確定(損切)しないで保有しているという場合、その分の利益や損失は確定申告の計算には含みません。
ビットコイン建てで別の仮想通貨を購入したという場合や、最終的に円に換金したという場合にのみ、確定申告の計算に含めるということになります。
そのため、利益がプラスになった時にだけ利益確定して、マイナスになっているときには塩漬けにする(円に換金せず仮想通貨として持ったままにしておく)という方は注意が必要です。
年末時点で塩漬けになっているマイナスは確定申告の計算上、所得から差し引くことができないことになるためです(所得は少ないほど税金が安くなります)
例えば、次のようなケースを考えます。
3月:100万円で利益確定
10月:80万円で利益確定
12月:含み損200万円の状態(決済はしてない)
この場合、損益だけで見ると20万円のマイナス(100万円+80万円-200万円)となっていますが、12月の含み損はまだ決済していませんから、この人の確定申告書上の所得はプラス180万円(100万円+80万円)ということになります。
なので、このままの状態にしていると、トータルで損失になっているのにもかかわらず税金を払わないといけないということになってしまうのです。
同様に、年末時点で含み益があったとしても、それを円に換金したり別の仮想通貨の購入に充てたりしない限りはその利益に対して税金がかかることはありません。
*続きをお読みになる場合は閲覧キーを取得くださいませ。 *キー入力が出てる場合のみ
-
-
仮想通貨の法人税法は?どんな法律があるの?
仮想通貨の取引を法人で行う場合に法人税法は通常の商売と同じ法律になるのでしょうか?また仮想通貨の法律が存在するのでしょう...
-
-
初心者でも大丈夫!?オススメの仮想通貨海外取引所は?
2017年、仮想通貨元年と呼ばれ、多くの方が仮想通貨の存在を知るとともに、多くのニュースが飛び交いました。そんな中、仮想...
-
-
マスターカードがブロックチェーンにより偽造IDに対抗
マスターカードが、身元データ(ID)の保存と確認を行うブロックチェーンシステムの特許申請をしたことを米国特許商標庁(US...
-
-
透明性がある仮想通貨Stellar「ステラ」「XLM」とは
ステラはリップルの初期開発メンバーで、マウントゴックスの創設者であるジェド・マケーレブ氏が中心となって開発され、コンピュ...
-
-
初心者にもオススメの仮想通貨国内取引所とは?
2018年に入り、仮想通貨取引所は金融庁からの規制・指導により、セキュリティ面や運営方法に厳しいチェックが入るようになり...
-
-
NAGACOINはフィンテックが行ったICO案件
NAGACOINは既に証券取引所に上場しているフィンテック企業が行ったICO案件で、特にビットコイン界のイエス・キリスト...
-
-
銀行口座の登録が出来ない!?ビットフライヤー注意点3つのポイ...
初めての登録作業は難しく思うものです。そんな中でビットフライヤーでの銀行口座の登録がうまく出来ない人の要注意ポイントを説...
-
-
去年の仮想通貨の税金を支払ってないのに気がつきました今から支...
と思いますが税金は雑所得と決まる前なので払わなくて大丈夫なのでしょうか?雑所得となる今年では無くその前の年の税金となりま...
-
-
中銀デジタル通貨(CDBC)についての周りの反応
中国の中央銀行が発行するデジタル通貨CBDCについて、16日開催された「IMF・金融庁・日本銀行共催FinTechコンフ...
-
-
OmiseGO「オミセゴー」基本と特徴
Omiseは2013年6月に日本人企業家であり、現CEOにである長谷川潤氏らによってタイで創立され、決済サービスなどを取...

仮想通貨の赤字は次年度などには持ち越しなどは一切出来ないのでしょうか?繰越などが出来る場合はどのような手続きや内容を申告書に記載すれば良いでしょうか?現時点でマイナスになっている仮想通貨を保有してます。円に変更した場合のみ損が確定するのでしょうか?
仮想通貨取引は、1年間の取引でみてトータルでは赤字になっているという場合には確定申告を行う必要はありません。この点、株式投資やFX投資とは扱いが異なりますので注意してください。
というのも、仮想通貨取引による利益は「雑所得」という所得に分類されますので、株やFX取引の利益との損益通算や、赤字の繰り越しといったようなことはすべてできない扱いになっているのです。
以前はFX取引についても現在の仮想通貨取引と同じような扱いになっていましたが、現在は他の所得との損益通算や損失の繰り越しができる形になっていますから、将来的には仮想通貨取引も損益通算や損失繰り越しができるようになる可能性はあります。
なお、仮想通貨どうしの損益通算は可能です。
例えば、ビットコインでは1000万円利益が出ているけれど、アルトコインでは800万円の損失が出ているという場合にはトータルで200万円の雑所得(1000万円-800万円)とすることができます。