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2017年12月には過去最高の240万を記録したビットコインですが、2018年に突入してから暴落が続き、2018年4月現在では70万円台に落ち着いています。
ビットコインの価格上昇を願う人がいる一方、イギリスの国際金融グループ「バーグレイズ社」はビットコインの価格が過去の最高値に再び戻る可能性が低いという報告を発表しました。この報告は「ビットコインバブルの終了を意味するものとして報じられています。
■1.「ビットコインバブルは終了した」という報告の理由
バーグレイズ社がビットコインの価格が2017年12月に記録した最高値に戻る可能性がないと指摘した根拠は簡単にいってしまえば「ビットコインに投資した経験のある投資家が増えており、投資未経験者の方が少なくなってきている」というシンプルなものです。
バーグレイズ社はビットコインの価格回復の可能性を可視化するために「ビットコイン=感染症」と仮定して、ビットコインの潜在的投資家を3つのグループに分けて考えました。
グループ1. すでに感染している
グループ2. 感染しやすいがまだ感染していない
グループ3. 免疫力を保持している
ビットコインという感染症は急速なスピードで人々を感染させました。感染ルートとして挙げられるのは投資に成功している友人・同僚、ニュース、ブログ、口コなどです。これらのしかし、感染症はいずれ勢いを落とします。なぜなら、感染者が増えてくるにつれ、人々は免疫をつけることで感染力が弱まるからです。
現在のビットコイン市場では、グループ3の「免疫力を持っている投資家」の比率が高まったとされています。そのため、再度感染にかかったとしても、免疫が感染ウイルスを攻撃します。つまり、以前のようにビットコインへ投資する勢いを持つことが難しくなったということになります。
■2.11年と13年の価格暴落からの回復を可能にしたのは「低い認知度」
ビットコインが価格を大きく落としたのは2018年1月が最初ではありません。それよりも以前に、7回ほどの価格急落を経験しています。
特に、2011年の「マウンドゴックス事件」そして2013年に「中国政府が国内銀行によるビットコインの取り扱いを禁止の通達」は過去のビットコインの価格急落史の中でも代表的なものになります。マウンドゴックス事件では約80%、中国政府によるビットコイン規制では約60%の暴落を起こしました。
しかし、ビットコインはこれらの急落後に回復を見せてきました。その大きな理由が「認知度の低さ」です。2011年そして2013年の段階では、ビットコインを含む仮想通貨市場は現在のように一般ユーザーに普及しているものではなかったからです。
しかし、2018年4月現在では仮想通貨の数も増えて、数々の取引所がオープンしています。メディアで仮想通貨関連のニュースも多く流れ、仮想通貨の代表格としてのビットコインの認知度も大きく向上しています。そのため、現在は感染が終了したフェーズにあるということです。
■3.ビットコインが価格を回復する好材料はあるという意見も目立つ
今回の報告の答えは未来になってみなければわかりません。実際のところ、ビットコインの価格が再び100万円台、150万円、200万円と上昇する可能性は残っています。
*そもそも仮想通貨市場自体がまだ発展段階にあること
*世界人口で考えた場合にビットコイン投資家の比率がごくわずかなこと
*ビットコインの先物取引が開始されていること
*将来的にライトニングネットワーク導入によりスケーラビリティ問題が改善される可能性
このようにビットコインの価格上昇を後押しする動きはあります。その的中率の高さから多くの投資家の判断材料にもなっている「ウェブボット」では2018年秋までにビットコインの価格は220万円まで回復すると予想しています。
■まとめ
バーグレイズ社の報告はビットコインの価格回復を願う投資家にとっては嬉しいものではないと思います。しかし、実際にビットコインの価格が回復していないのは事実。
現在ビットコインの価格が70万円ということから、バーグレイズ社の報告を判断材料に、ビットコイン以外のアルトコインへ投資対象を移す人もいると思います。今後、ビットコインの価格がどのように推移していくのかに注目です。