仮想通貨のレポート:コインレポート > コンテンツ一覧 > インド, 規制 > アジアでの仮想通貨規制インドにおいて仮想通貨を禁止する流れ

アジアでの仮想通貨規制インドにおいて仮想通貨を禁止する流れ

アジアでの仮想通貨規制インドにおいて仮想通貨を禁止する流れ

インドにおいて、仮想通貨を禁止する流れが出ており、近隣のアジア地域にも仮想通貨取引を制限する流れが出てきています。アジアでの仮想通貨規制の流れについて詳しくお伝えします。

 
 
 

■インドのデリー高裁が仮想通貨禁止令に対し、中銀に応答を要求

 

インドのデリー高等裁判所がインドの中央銀行であるインド準備銀行、インド財務省、物品サービス税(GST)評議会に対し、仮想通貨を扱う企業への取引を中止すると言う先日、インド中銀が決定した事に対し、憲法で違反していると主張する通知を発行したと、インドの報道機関であるタイムズ・オブ・インディアが報じました。

 

事の成り行きは中銀が5日、銀行に対して仮想通貨取引を行う個人や企業に対してサービスを提供停止を求めたことで、今後はインド中銀が独自の仮想通貨を発行することを検討している事も発表しました。

 

この決定により署名収集サイトであるChange.orgにて請願活動が行われ、請願書公開から4日間で1万7000人以上が署名にサインをしました。そしてさらに禁止令を覆そうとオンライン請願活動では、現在4万3000人以上の署名が集まっています。

 

インド中銀の決定に対し、仮想通貨企業のカーリー・デジタルが先週、苦情の申し立てをし、高等裁判所が通知を出したと見られています。

 

今年8月に事業開始としている仮想通貨取引所のコイン・リコイルを運営するカーリーデジタルにとっては事業展開を止める方向に結びつかせるために、何としても阻止したいと考えており、インド中銀の決定は国民のあらゆる仕事、取引、または事業に携わる権利などを認める

 

19条(1)(g)と、対等な人たちの間の差別を禁止する憲法第14条に違反すると正式に苦情を申し立てたことで法的に対抗するとしています。

 

裁判官であるS・ラビンドラ・バト氏とA・K・チャウラ氏により出されたデリー高等裁判所としての通知で、当事者である3機関に対し、5月24日までに返答を行う事を求めています。

 

この決定が継続されるようであれば、インドでの仮想通貨取引所の事業は難しくなり、成功の見込みがなくなってくるとコイン・リコイル側はコメントしています。

 

今回の苦情によりインド中銀を中心とする3機関が取り下げの方向に進むのであれば、まずインドの仮想通貨取引所は次に段階に進むことができ、他の諸国の仮想通貨に関わる関係機関からも今後の判断材料として見るようにもなるとも思われます。今後この3機関がどのような対応していくのかが注目と言えます。

 
 
 

■ロシアが仮想通貨サイトの禁止に対して見直す方向

 

ロシア国営通信社であるRAPSIは、ロシア最高裁判所がサンクトペテルブルク市の裁判所に対し、仮想通貨ウェブサイトであるbitcoininfo.ruの禁止に対して求める控訴について見直すよう命じたことを公表しました。

 

16年、サンクトペテルブルクのVyborgsky地方裁判所が同サイトに対し、禁止する判決が取られており、これを取り下げるよう指示を出しました。

 

裁判所の見解としてビットコインが仮想決済の蓄財の方法としてロシアの法律に違反していると主張されていることから、その後同サイトはオフラインとなっていました。

 

同サイトが稼働していた時はアクセスの85.7%がロシア連邦からのものであったことから、これを解除した後は、仮想通貨市場が活発に動き始めることも予想されます。その後、同裁判所は3月に同サイトの第一審での判決を取り消す方向になりました。

 

ロシアは以前、仮想通貨に対して強硬な姿勢をとっていた国でしたが、最近ではブロックチェーン技術を認める方向、ルーブルのデジタル通貨としてのクリプトルーブルが発行されるとの噂もあり、市場に対して前向きな姿勢をとるようになりました。この事から、仮想通貨市場に活性をもたらすことにもなりました。

 
 
 

■日本での仮想通貨産業の状況

 

日本仮想通貨事業協会の報告によれば、日本の仮想通貨産業は世界でも最大規模となっており、仮想通貨にアクティブな利用者は3500万人以上となっていることから、取引量は17年には9700万ドルに達したと言われています。

 

政府は仮想通貨の交換業者に対し、登録制を設け、帳簿書類や報告書の作成を義務付ける法案を17年4月に可決した事もあり、他の諸外国に比べ、ルールや規制を整えている状況と言えます。

 

そんな中、ネムのハッキング被害を受けたコインチェックにより、仮想通貨取引に対しイメージを悪くしたとしてもそれでも根強く、取引に参加している人々が存在している現状があります。仮想通貨業界を下支えしている国とも言えます。

 
 
 

■インドにおいて仮想通貨を禁止する流れ まとめ

 

様々な国で禁止や規制解除を行われている中、日本は確実にルール作りをしていることから、他の諸外国からの見本にもなっていることと思われます。

 

安心して取引ができる環境が持てることで仮想通貨投資にも参加者が増えてくるために、今後は急成長と言うよりかは安定した取引ができる状況になったと言えます。

shutterstock_785121880

ビットフライヤーの本人確認が出来ない場合・再提出の疑問を解消

ビットフライヤーの取引口座開設時に行う本人確認に関する悩みや疑問の解決策をまとめてみました。また身分証の撮影方法を細かく...

shutterstock_687488425

仮想通貨と法人税の関係

仮想通貨と法人税に関してまとめです。   仮想通貨と税金に関してまとめ   法人化して仮想通...

shutterstock_692099842

初心者のありがちな初めてのビットコイン取引の失敗7選

「仮想通貨投資で億り人??」なんてテロップをみて「よし!私も仮想通貨投資やってみるか」と考える人は多いのではないでしょう...

shutterstock_188334569

単純に利益になった仮想通貨は○○円以上、○○円以下などで税金...

などで税金の変動などを教えてくれればと思います。できれば税金に合わせて仮想通貨を決済したいと考えております。一度に円へ交...

shutterstock_291233591

仮想通貨の確定申告はいくら以上(金額)行えば良いのでしょうか...

現在はサラリーマンですが今後の為に個人事業、法人に関してもお聞き出来ればと思います。申告後はいつ支払う必要があるのでしょ...

shutterstock_734041420

初心者はチェック!ビットコインキャッシュの特徴と将来性につい...

ビットコインキャッシュとは、ビットコインからハードフォークにより、誕生した通貨です。ビットコインから分裂した通貨のため、...

shutterstock_1019222008

マスターカードがブロックチェーンにより偽造IDに対抗

マスターカードが、身元データ(ID)の保存と確認を行うブロックチェーンシステムの特許申請をしたことを米国特許商標庁(US...

shutterstock_152149322

仮想通貨を法人投資で取引し含み益・含み損・損失が発生した場合...

仮想通貨を取引しており評価が含み損となっておりますが仮想通貨自体を決済せずに償却や決算に計上などは可能なのでしょうか?反...

shutterstock_725839555

仮想通貨のパスワードを設定する際に最適な桁数とは?

仮想通貨の運用にはセキュリティーが大事です。その際たる物がパスワードです。自分で設定するパスワードの桁数は何桁が有効なの...

shutterstock_245718958

仮想通貨取引所に複数登録している場合の税金の支払い方法は?

取引所A、取引所Bなど複数登録していてAは損している、Bは利益が出ている場合、BからAのぶんを引いて申告を行えば良いので...